ネット時代の「問い」と「解」
世の中にはたくさんの「問い」が転がっている。 そして、その問いは大きく2つの種類のものがある。
目次
解内在型
それは、「解内在型」と「解外在型」である。
「解内在型」というのは、「8×2= ?」 や、
「アメリカの初代大統領は?」
といったように、「問い」の中に既に「答え」が含まれているものを指す。
解外在型
その一方で、「解外在型」とは、
「地球温暖化の対策は?」や、
「核兵器の拡散を止めるには?」などのように、
「問い」の中には「答え」が含まれていない問題をいう。
さらに、「解外在型」の中には、
「人はなぜ争うのか?」
「愛とは何か?」
あるいは、「生きている意味とは?」 というように、
人類が何百年、いや何千年も問い続けながらも、
いまだ明確な答えが見つかってないものだってある。
現代に溢れる諸問題
そして今世界には、「解外在型」の問題で溢れている。
国際紛争や、テロ、難民問題はまさにその筆頭だろう。
インターネットが飛躍的に発達したことで、単語をパソコンに打ち込むだけで、
多くの問題に対しては、瞬時に様々な「答え」がでてくるようになった。
しかし、そこで出てくるのは、「答えらしきもの」であって、「答え」そのものではないことも多い。
よく、「●●問題の真実はこうだ!」とか、
「隠されている真相はこうなっていたんです!」のような論法で、
「答え」をだすような議論が (特に匿名) のネットサイト上に散見される。
がそういうのを鵜呑みにしてはいけない。
重要な姿勢は
残念ながら、難解な問題に、分かりやすい答えは存在しない。
むしろ重要なのは、安易に答えを出すことより、「問い」続けること。
我慢強く、事実と向き合い、一歩一歩近づいていく姿勢が求められている。
私も投稿や、ブログを通じて、「問い」の「答え」ではなく、「考えるきっかけ」を提供し、
読者と一緒に考えていけるような発信をできればと思っています。