もう「夢」は終わり………だから「卒業」します!?
さて7月に入り、イギリスは卒業式の季節。ただ思わぬところで「卒業」する方々が!?
デービス、ジョンソン、2人の辞任。
イギリス政局で大きな動き。これまでEU離脱交渉を担当してきたデービスEU離脱担当相、それに続いて、ボリス・ジョンソン外相が相次いで辞任。
メイ首相が提示したEU離脱後もEUとの関係を重視する交渉方針に対して、保守党内の強硬派から反対の声があがっていた。強硬派は、「メイ氏に裏切られた」と反発!
メイ首相の方針とは?
メイ首相は、EUとの関係を密に保つ穏健な案を提示。
ざっくり言えば、離脱後も、EUの規制を維持し、イギリスを経由してEUに向かう輸入品の関税をEUの代わりに徴収する。そして、EUとは自由貿易を続けるという内容。
この案だと、なんのために離脱したのか分からないため、離脱強硬派が怒るのは当然である。そして、わずか1日で、3人もの閣僚が内閣を去るという異常事態になっている。
ジョンソンの辞表
ジョンソン氏は、辞表において、
今の政府案は、不十分なEU離脱であり、EUに従属するものであり、
「不要な自己不信に苦しめられ、ブレキジットの夢は終わろうとしている (dream is dying, suffocated by needless self-doubt)」と述べた。以下に辞表の詳細。
ともあれ、1日で、イギリスの対外関係を司る大臣が2人もやめたわけで、メイ政権の混乱は必至。今後のシナリオとしては、
保守党の分裂? メイ首相の辞任? はたまた解散総選挙?
大変なことになってきた…。