なんともはや……ネット時代の身の安全
ネット界隈でかなりの話題になっている、気の重い事件が…。福岡でのブロガー刺殺事件。
事件の概要
事件の概略は歩いて程度報じられている。
福岡市内であったIT関係セミナーの男性講師を刺殺したとして、福岡県警は25日、福岡市東区筥松(はこまつ)1丁目の無職、松本英光容疑者(42)を殺人と銃刀法違反の疑いで逮捕し、発表した。松本容疑者は「ネット上(のやりとり)で恨んでいた男性を死なせてやろうと思い、腹と首を刺した」などと話しているという。
ネット界隈のリアクション
Hagex氏はそれなりに知られたブロガーで、色々な事象にひたすら噛みつくスタイルで注目を集めていた。そして、今回の加害者ともネット上でトラブルが生じたとされている。
Hagex氏の事件、いまや現代人にとってネットのバーチャルな世界はリアルの世界と同じか、それ以上に大事な空間になっていることを考えれば、この種の事件が起きることは不思議ではない。これからももっと増えるだろう。
— 広瀬隆雄 (@hirosetakao) 2018年6月25日
20数年前、はじめてインターネットに繋がった時、世の中の人はこの回線を通して沢山おしゃべりして、アイディアを交換して、面白いことを考えて、皆の生活は楽しくなると思っていた。パソ通のような世界が広がると思っていた。でも現実は違った
— めいろま「バカ格差 」発売中 (@May_Roma) 2018年6月25日
これまで「インターネットすげえ」は、「ネットの声がリアルに繋がる」ことでみんなが実感してきた。今回のこれも、真相はどうあれ「インターネットすげえ」の延長だ。俺らは警戒しなきゃならない。人を凶行に走らせてしまうインターネットのすごさを。
— しの(スペシャ) (@raf00) 2018年6月24日
他にもありすぎて、引用しきれないほどのリアクションで埋まっている。
うーん
自分も小規模とはいえ、ブログ、SNSで発信しているし、殺害予告的なものこそはないが、嫌がらせコメントが付いたことも当然ある。
研究に関連するのだと、イギリスで、テロに関する公開セミナーで登壇した際も、テーマがテーマなだけに、身の危険が気になったこともあった。
書き物がある程度読まれると、良くも悪くも予想を超えた反応に出会うことがある。組織ジャーナリズムに対するテロの場合、萎縮せず徹頭徹尾暴力を否定する発信を続けていくことが解だろうが、個人にそれができるか。
— 米重 克洋 (@kyoneshige) 2018年6月24日
誰でも簡単に発信できるのがネットの良さ。しかしその裏返しに、リアルの世界で、思わぬ事態を引き起こしかねないという恐ろしさを目の当たりにしている。事件の詳細については捜査の進展を待ちたい。
そして、突然の被害に合われた Hagexさん、心よりご冥福をお祈り申し上げます。