ヨーロッパに新たな国が!? (『マケドニア』をめぐって)
世界中が米朝会談に注目する中で、ヨーロッパでも大きなニュースが。マケドニアの新呼称をめぐって。
https://www.bignewsnetwork.com/news/257471011/ending-dispute-with-greece-macedonia-to-rename-country
『マケドニア』をめぐって
マケドニアは、旧ユーゴスラビアの構成国で、独立以後その国名をめぐり、ギリシャとマケドニアは対立を続けていたが、この度名前を変えることで合意した。
そもそも、なぜ対立していたかというと、マケドニアというのはかつて存在していた大国であり、アレクサンダー大王により有名。はい、世界史選択者にはお馴染み? のこちらの方です。
https://www.slideshare.net/christopherdjacobs9/alexanders-arm
で、古マケドニア王国の領域は、現在のマケドニア、ギリシャ、ブルガリアにまたがっていることがあって、
特にギリシャは、「その名称は許さん!」と27年間に渡って、反対していた。茶色が古代マケドニア王国。古代マケドニアは、ギリシャの領土が含まれてますよね。
https://www.bbc.co.uk/news/world-europe-44401643
EUとNATOの加盟をめぐって
その影響は思わぬところに波及。マケドニア共和国は、EUとNATOへの加盟を望んできたが、ギリシャが、この問題によって拒否権を行使してきたため、加盟交渉が開始されずに現在まで至っていた。
しかし、今回マケドニアが、
「北マケドニア共和国」に改名することを表明。
なんとか、事態が前に進む見通しとなった。
たかが、名前、されど名前。2000年以上もはるか前のことだけど、やっぱり歴史をめぐっては皆が熱くなる。
ヨーロッパへお越しの予定があれば、ぜひ、古代ギリシャ、ローマに関する本を読んでおくと、面白さが倍増すること間違いなし!です!