絶対に負けられない戦いがそこにはある!?

3月4日に、イングランド南部、ソールズベリーで発生した元ロシアスパイのセルゲイ・スクリパリ親子が、意識不明の重体となった件について。

 

ソールズベリーでのテロ事件

 イギリスは早い段階から、2人から極めて毒性の高い神経剤が検出され、ロシアによる神経剤、ノビチョーク(Novichok)の使用があったとして、強く非難した。

 

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http://abcnews.go.com/International/russia-blame-spys-poisoning-foreign-minister/story?id=53703756

 

ロシア側はその関与を全面的に否定して、他国を巻き込んでの外交戦となっている。

 

その概要については、鶴岡氏の記事が最もよく整理されている。

www.huffingtonpost.jp

 

 国連での戦い、そしてホームズ!?

戦いの舞台は、国連に移され、イギリスとロシアの国連代表による激しいやりとりも。

 

ただ、その中身はウィットに富んでいる。

 

事件の調査団に、ロシア人科学者を入れろとの主張に、イギリス大使は、それは、

 

スコットランドヤード (ロンドン警視庁) に、モリアティー教授を招き入れるようなものだ!」

“Allowing Russian scientists into an investigation where they are the most likely perpetrators of the crime in Salisbury would be like Scotland Yard inviting in Professor Moriarty,” Pierce told reporters earlier on Thursday, citing a character from “Sherlock Holmes.” 

 

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https://nerdist.com/100-years-of-sherlock-holmes-on-film/

 

思わぬ形で、巻き込まれてしまった、シャーロック。

 

それに、反論して、ロシア大使が、小説「不思議の国のアリス」を掲げて、イギリスの不当性を訴えるなど、激しい戦いながら、少し微笑ましくあるような…。

 

 

もちろん、当事者は真剣。

 

 

とりわけ、イギリスにとっては、単なるテロ事件ではなく、自国内での化学兵器による武力行使である。それゆえ、今回の外交戦には国家の命運がかかる。

 

絶対に負けられない、戦いであろう。