長いトンネルを抜けると「ストライキ」だった!?

ここ数日、出張で離れていて、戻ってみると大学が全面ストライキに突入していた。

目次

 

ストライキの経緯

ストライキの背景については、

climbershigh.hatenablog.com

 

そして、22日から実際にストライキが実施された。

イギリス全土でおよそ、64の大学、そして4万人のスタッフが参加し、授業に大きな影響が出ている。

 

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Newcastle and Durham university strikes begin as bosses face up to possible compensation fight - Chronicle Live

 

ロンドン、マンチェスター、オックスフォードなど各大学のキャンパスあちらこちらで、ストライキに関わる運動も行われている。

 

ストライキの影響

 

私のいる Law school でも、多くの授業が休講となり、また各種イベントや式典も軒並みキャンセルされている。

あるストライキ参加の先生方にメールを送ったところ、このような類の自動返信が届くことも (一部編集)

 

>> I am currently on strike. This industrial action has been called by the University and College Union (UCU) as the Universities UK wish to change the terms of my pension scheme. …I would like to reassure you that I do not want to go on strike, but at this stage I believe I have no other option. 

 

現在、ストライキで返信できません、ストライキ以外に方法がないです…。というもの。

 

私は今回のストライキについて、同情できるところは多々あるものの、賛同できないし参加もしていない。 

ただ、お世話になっている先生や、同僚の中には参加を決めた人もいるし、彼らには彼らの主張もあるのはたしか。参加を迷っている人も多い。

 

しかし、やはり、4週間の全面ストライキは、学生に与える影響が大きすぎる。

 

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Lecturers on strike at Queen's and Ulster universities - BBC News

 

今後の行方は

いまだに、大学側と組合側との溝は埋まっていない。

このままだと、4週間にとどまらず、4月、5月もストライキは続いて、

学生の試験期間と重なる可能性も指摘されている。

 

www.thetimes.co.uk

 

そうなるとイギリスの大学教育が根底から壊れてしまいかねない。

非常に深刻な状況ともいえよう。