大学でのストライキ
ここのとこ、大学がやたらと慌ただしい……。
目次
ストライキをめぐって
何かと思えば、イギリス最大の教職員組合 (UCU: University and College Union) が今月からのストライキを宣言しているから。というわけで、今日はストライキのお話を。
イギリスでは、以前からストライキは起きていたが、ここ数年で増加傾向にある。
その理由は、保守党政権による歳出削減の推進である。
2010年に誕生した、キャメロン政権は、あらゆる分野で歳出を削減し、そのしわ寄せが、給与に響いた面がある。
ロンドンでの地下鉄ストライキ
特に大きいのは、昨年に起こった、ロンドンの地下鉄全面ストライキ。
24時間のストライキで、影響は数百万人に及んだ…。
それから、ストライキ恒例の、面白いボードメッセージ。
https://www.pinterest.co.uk/spoonful16/graffiti-i-like/
要するに、
誰も外出できません。家に帰ってパンでも食べて。
おいおい!!! 笑えない……、でもなんともユニーク。
ともあれ、ストライキも日常茶飯事で、慣れました。
大学ストライキ
が、今回のUCUの大学ストライキは、4週間規模で驚きの長さ。
UCUは、イギリス全土の教員、職員、それに、TAやRA、試験監督や採点に関わる博士課程の学生らで構成されている。
私は関わっていないが、同僚の博士課程には加入しているものも多い。
ストライキの影響として、特に、最終学年の学部生、またイギリスの修士課程は1年であることもあり、
この両者は、ぎちぎちに予定が詰まっているため、ストライキの影響はすさまじいものになる可能性も。
私のいる Law School にも、既に数名、涙目の学生さんがちらほらと…
今後は
交渉は続いているようだが、いまだ打開の糸口は見えていない。
このストによって学生の未来に深刻な影響が出かねない。
事情はどうあれ、彼らが犠牲になることは決して許されまい。速やかに両者が歩み寄って事態の収拾に動いてほしい。