クライマーズハイー名言集ー

小説「クライマーズハイ」の気に入っている言葉を紹介します。

備忘録もかねて。

 

目次

 

 

クライマーズ・ハイ (文春文庫)

クライマーズ・ハイ (文春文庫)

 

小さなことを恐れなさい

小さなことを恐れなさい。
大きなことは、どうにもならない。

 

小さなことを恐れなさい。
大きなことは、どうにかなるの。

 

小さなことを恐れなさい。
小さなうちに、恐れなさい。

 

 

クライマーズハイ

クライマーズハイというものは本当にあるんですか」

「あります。結構、恐ろしいものですよ」

「恐ろしい……?」


 悠木は意外な思いにとらわれた。

「興奮が乗じて恐怖心がマヒしてしまうようなことですよね?」

「ええ、そうです」

「怖さを感じなくなるんでしょう? だったらなぜ恐ろしいんです?」

「解けた時が恐ろしいんです」 末次は眉を寄せて言った。


「ひょんなことで、そのクライマーズハイが解けた時が恐ろしい。心の中に溜め込んだ恐怖心が一気に噴き出しますからね。岩壁を攻めている途中で解けてしまったら、そこからもう一歩も登れなくなります」

 

 

『新聞』と『新聞紙』

俺は『新聞』を作りたいんだ。

『新聞紙』を作るのはもう真っ平だ。

 

忙しさに紛れて見えないだけだ。北関 (新聞社) は死に掛けている。

上の連中の玩具にされて腐りかけているんだ。

 

この投稿を握り潰したら、お前ら一生、『新聞紙』を作り続けることになるぞ。

 

 

おわりに

いかがだったでしょうか。

個人的に気に入っているのが、最後の新聞について。何か物を書いたりする人には、重たく響く言葉ではないでしょうか。

 

どれも、映画には含まれていなかったようなので、興味のある方はぜひ小説を読んでみてください。他にも良い言葉がたくさん詰まっている小説です。