イギリス、アイルランド、そしてEU離脱
EU離脱交渉のカギを握る重要な国の一つが
目次
「ユニオニスト」と「ナショナリスト」
アイルランドといえば、EU離脱後の、国境問題をめぐって、イギリスとは、まさに、バチバチの関係となっている。
両者の対立に奥深いところには、
「連合王国」として、北アイルランド、とイングランドの一体性を保ちたいイギリス、そして北アイルランドの「ユニオニスト」と呼ばれる人たち
一方で、悲願であるアイルランド統一を考える人は、アイルランドにはもちろん、北アイルランドの「ナショナリスト」と呼ばれる人たちがある。
EU離脱と国境問題
EU離脱交渉において注目を集めているのが、「アイルランド国境」をめぐる問題。
アイルランドは、イギリスがEU加盟国との間で、唯一の陸路で国境を接する国とされている。
「っていうか、イギリスとアイルランドの国境って何? 海で隔てられるでしょ?」
と思う方もいるでしょうが、この地図を見ると、アイルランド島が2つに分かれているのがわかること。
European Car-Transport Group of Interest http://ecgassociation.eu/Activities/ECG-Regional-Meetings/UK-Ireland
そう、この島 (アイルランド島) は、アイルランドと、イギリス領である北アイルランド地方とに分かれているのである。
これが現在EU離脱交渉の最大の論点の一つになっている。
国境問題の今後は?
現状では、EU加盟国であるアイルランドと、北アイルランド間には、
国境も、税関も無く、自由に行き来できる状態が確保されている。
しかし!!
イギリスがEUを離脱することで、この関係がどうなるかが争点となっていて
アイルランドとしては、イギリスが離脱した後に、国境ができてしまうことは経済的にはもちろん、歴史的経緯からも認められない。
しかし、EUや、イギリスからすると、EU、非EUの国で自由な行き来という取り扱いになることは、制度が複雑になるなど、課題も多い。
これは、難しい問題……。
今は、イギリス、EUが必死に知恵を絞っている。